【千葉】冊子「原爆投下後の70年 今、なお」が出来上がりました!

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はじめに

千葉県原爆被爆者の被爆体験聞き取り活動実行委員会(以下、実行委員会)が千葉県にお住いの被爆者34名の方から聞き取った被爆体験、また聞き取ったメンバーの感想なども掲載した冊子「原爆投下後の70年 今、なお」が3月末にようやく完成しました。冊子は1000部作成し、1部千円で頒布します。普及がこれからの課題となります。

日本語版の他、英語版も300部作成しました。これはNPT再検討会議に行かれる方に託しました。

私は当初から実行委員会に事務局として関わってきました。事務局の視点からあらためて今日までの実行委員会の経過を振り返って報告します。

 

実行委員会立ち上げ

もともとは、地域で平和に取り組むコープみらいの組合員グループの方たちから「埼玉では被爆体験の聞き取り活動をやっていると聞いている。千葉でもできないか」「被爆者の聞き取りをやるのは今しかない」という声が上がったことがきっかけでした。コープみらいの組合員グループの方々、千葉県原爆被爆者友愛会(以下、友愛会)、コープネットグループ労働組合、コープみらい千葉県本部参加とネットワーク推進室のメンバーが集まって何回か話し合いを持ち、2013年9月に実行委員会立ち上げに向けた準備会を開催して、実行委員会ができました。

実行委員会の中には世話人会を作り、実行委員会事務局はコープネットグループ労働組合とコープみらい千葉県本部参加とネットワーク推進室が担うこととなりました。実行委員会では聞き取り活動とともに、冊子作成のための協賛金集めなども取り組むことを決め、実行に移していきました。実行委員会は2~3ヶ月に一回のペースで開催しました。

冊子の前文にも書きましたが、今回の実行委員会の原動力となったのは、地域で平和の活動に取り組むコープみらいの組合員の皆さんの熱い想いでした。時には実行委員会の中で事務局との間で熱い論議となる場面もありましたが、それだけみんなが真剣に考え、それぞれが自分の役割を果たそうとしていたのだと思います。

 

ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会のご協力

ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会の皆さんには実行委員会立ち上げ前からいろいろ相談に乗っていただきました。また、実行委員会にも参加していただき、学習や聞き取りの進め方の講師にもなっていただき、大変助かりました。

 

聞き取り活動開始

千葉県を3つのブロックに分けて、聞き取り活動をすることにしました。ブロック毎に世話人を決めて、友愛会の方と連携しながら、被爆者と聞き取る実行委員メンバーとをコーディネートしました。ブロック毎にすすめることで、聞き取り活動がスムーズに運びました。

 

編集委員会立ち上げ

聞き取り活動と平行して、冊子の作成を具体的に進めなければなりませんので、実行委員会の中に編集委員会を設置することにしました。編集委員会は冊子のコンセプトや構成などを起案し、実行委員会に諮りながら進めました。印刷会社の選考なども編集委員会で行いました。原稿が揃って校正の段階から、コープみらい千葉県本部で広報を担当されているパートの方2名に編集委員会に入っていただきました。普段編集や校正などのお仕事をされているだけあって、大変力を発揮してくれました。校正のために聞き取り原稿の読み合わせをするのですが、このお二人が原稿の内容に感じ入り、泣きながら読み合わせをして校正している姿が今も忘れられません。

 

表紙のイラストは実行委員の娘さんが作成

コープみらいのヒロシマ平和の旅に親子で参加したOさんは、そのことがきっかけで実行委員会に参加してくださいました。実行委員会や編集委員会には欠かさず参加し、ブロックの世話人も勤めるなど、本当に力を発揮してくれました。また、2014年12月にノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会が開催した「ヒロシマ・ナガサキを語り継ぐつどい」の報告者にもなり、多くの参加者に感銘を与える報告をされました。

表紙のイラストをどうしようかという話になったときに、Oさんの中学生になる娘さんがパソコンでグラフィックのソフトを使って表紙のイラストを描いてくれることになりました。つなぎあう手と手をモチーフにした大変素晴らしい表紙となりました。

 

寄稿文、メッセージ

せっかく作る冊子なので、核兵器廃絶の想いをもっていらっしゃる著名な方に寄稿していただきたいねという実行委員会の論議の中から、安斎郁郎氏、吉永小百合氏にお願いすることになりました。実行委員会の取り組み経過を伝え、校正段階の冊子をお見せしながら依頼したところ、おふたりともこころよく引き受けてくださり、冊子の巻頭を飾ることができました。私たちの取り組みをきちんと認めてくださったんだなと大変うれしく思いました。

 

英語版

実行委員会では、当初からNPT再検討会議に向けて英語版を作ることを決めていました。日本語版がほぼ出来上がった段階で英語版作成に着手しました。日本語版から7人の方を選び、実行委員のつてで英訳し、その上で全体監修は仕事で英語を扱っている方に有償でお願いして完成させました。英語版は300部作成し、NPT再検討会議に行かれる千葉県原水協やコープみらいの生協代表団、友愛会の方に託し、ニューヨークでのさまざまな行動の場面で活用していただくことになりました。

 

座談会

今回作りたかったのは、被爆体験記集にとどまらず、聞き取りに参加したメンバーの感想やこれからこうしていきたいというメッセージも入った冊子でした。その想いの具体化のひとつとして、実行委員メンバー数名で聞き取り活動を振り返っての座談会を行いました。座談会の司会は私がつとめたのですが、実行委員会を作って聞き取り活動をしたことの意義が再確認できる内容となりました。とくに友愛会やコープみらい組合員の、これまでの地道な活動があったからこそ聞き取りがスムーズにできたんだということがあらためて分かりました(「生協のお母さんたちに手で編んだひざ掛けをもらったことがある。今も使っています。生協のお母さんたちが聞いてくださるんだったらお話しします」といってくださった被爆者の方がいたというくだりなど)。

 

おわりに

冊子「原爆投下後の70年 今、なお」は、とくに若い世代にも読んでいただこうとルビも振って読み易くしました。コープみらい千葉県本部の渉外活動の中で、県内の自治体訪問の際に、図書館などに置いていただくことにもなっています。

冊子の普及に皆様のご協力をいただければ幸いです。冊子をご希望の方は下記まで是非お申し込みください。

千葉県原爆被爆者の被爆体験聞き取り活動実行委員会

事務局 渡辺寧

【お問合せ/連絡先】

コープみらい千葉県本部参加とネットワーク推進室内事務局

電話043-301-6681

 

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