夏休みの被爆者運動史料整理

昭和女子大学の学生さんらによる夏休み恒例の被爆者運動史料の整理作業は、今年は新型コロナウィルスの感染防止のため、人数を1日2人にしぼり、また作業時間も短縮して行っています。

 夏休み前半は、8月1、5、7日の3日間。春休みに開始した写真の整理をすすめるとともに、初参加の1年生には、被爆50年に実施した被団協の原爆被害者調査の自由記述回答を整理してもらいました。

 被爆者たちの生のことばに初めてふれた参加者からは、以下のような感想をいただきました。

○ 私は東京都の調査票を整理させていただきました。ほとんどの資料に「戦争は2度と繰り返してはいけない」と書かれていましたが、その中でも印象に残った言葉が二つありました。「最近の人は戦争をゲーム感覚で見ていることに危機感を感じる」「今後はのんびり過ごしたいと思います。勝手なことを書いて申し訳ありません。」

 特に、2つ目の言葉について、被爆者の方の中にも「戦争はいけない」「ノーモアヒバクシャ」と言い続けなければいけない雰囲気があり、のんびり過ごしたいと書きにくい雰囲気があったのだろうと思いました。

○ 被爆者の方は核廃絶を強く願っていること、被爆といっても様々な被爆状況があること、法令に関して賛否両論であることがわかりました。

被爆者の方自身が書いた直筆の言葉は1つ1つに重みがあるととても感じました。

○ 調査票は直筆だからこそ、生身の人間がどんな思いで筆を手にしてこの感想を書いているのか、そう考えながら資料の整理をさせていただきました。何も回答がなかったアンケートも1/3近くあり、白紙を見るたびに悲痛な叫びに触れないで済むという少しの安堵と、きっと書けない書きたくない理由が、私たちなんかには到底理解しえない葛藤があったのだろうという恐怖心が芽生えたのを今でもはっきりと覚えています。

 私たちは経験していないので、どこまでいっても想像することしかできません。けれども、当時の人々の話を聞き対話をすることで、理解を深めることはできます。わからないから、無理だから、と遮断するのではなく寄り添うことが大事なんだと今回の資料整理やお話を聞いてひしひしと感じました。資料整理以上のお話と経験が出来ました。またこのような機会があれば積極的に参加していきたいです。  9月10日からは、夏休み後半の史料整理作業がはじまっています。

 

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