【東京】5/25(土)第7回通常総会のご報告

今総会は、12月に「ノーモア・ヒバクシャ継承センター」の設立をめざして募金活動を初めて呼びかけ、(被爆の記憶)を継承する会の活動が具体的な形で見えることが求められました。2019年度事業計画に関連して報告・発言された、①武蔵大学生による映像作品「声が世界を動かした」DVD上映による被爆者運動史の紹介、②昭和女子大戦後史史料プロジェクト「プロジェクトのこれまでとこれから」パワーポイントで“被爆者に『なる』”気づきと発見の報告、③未来につなぐ被爆の記憶プロジェクト、体験交流会を全国各地でという報告、④継承活動に取り組む人々をつなぐプロジェクト、各地での取材活動の紹介、など生き生きと多様な継承活動が紹介・報告され、今後の取り組みへの期待の声がこれまでになくさまざまに寄せられた総会となりました。

「声が世界を動かした」の上映

「声が世界を動かした」の上映

昭和女子大戦後史史料プロジェクトの報告、

昭和女子大戦後史史料プロジェクトの報告

来につなぐ被爆の記憶プロジェクト報告

来につなぐ被爆の記憶プロジェクト報告

 

 

 

なお、2018年度事業報告及び決算承認の件、役員選任の件など、総会議案はすべて、出席総数145名のうち賛成多数で採択されました。

第7回通常総会であいさつする岩佐幹三代表理事

第7回通常総会であいさつする岩佐幹三代表理事

 

2019年5月25日

第7回 通常総会にあたってのご挨拶

認定NPO法人 ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会

                         代表理事  岩佐 幹 三

 この一年間、体調をこわして、皆さまには大変ご心配とご迷惑をおかけし申し訳なく思っております。しかし、その間、この会のあり方についてもさまざまなことを考えてきました。本日は、その一部をご披露させていただきます。

まず最初に、会員、賛同者・支援者をはじめ、大学の研究者や学生などの皆さまによって、日本被団協、および各県被団協、被爆者が積み重ねてきた歩みを捉え直し、伝え広げる道の展望を開いていただいたこと、深く感謝申し上げます。

私たちが、この会の名称を「ノーモア・ヒバクシャ」と明示したのは、「ふたたび被爆者をつくるな」という主張を示すだけでなく、「広島、長崎の原爆被害は、人類にとって最初で最後にしよう」という心からの願いであることは間違いありません。

第2次世界大戦、そして広島、長崎の被爆から70数年が過ぎ、時の経過とともに過去の負の遺産は人々の念頭から消え去り、風化現象が顕著になっています。1980年代、アメリカが対ソ戦略としてヨーロッパにパーシングⅡを配備したときには、核兵器廃絶を求める世界中の民衆が立ち上がり、ヨーロッパでは400万人が、82年第2回国連軍縮特別総会には100万人が集結しニュ―ヨーク・マンハッタン島を埋め尽くしました。今から思えば夢物語のようですが、しかし戦争の危機を回避できるのは、また回避してきたのは間違いなく人々の英知と行動、国際世論です。

そうした被爆者と国際市民社会の声が国連を動かし、一昨年7月に核兵器禁止条約を採択させました。しかし、広島・長崎を体験したわが国の政府はこれに署名しようともせず、アメリカをはじめとする核兵器保有国はNPTで世界に約束した核軍縮への努力を誠実に履行しないばかりか、自国の利害をたてにそれに逆行する動きさえ露わにしてきています。

こんなときだからこそ、被爆者運動が究明してきた核兵器の反人間性や国内外でのたたかいの記録を保存し、普及・活用する継承する会の役割はますます大きくなっています。私たちの会の活動は、正直のところまだ多くの国民の関心を引くに至ってないと思います。しかし、「ノーモア・ヒバクシャ継承センター」の設立とそのための募金活動については特別事業として体制を整え、また、「認定NPO法人」の活用方法が分かりやすく皆さんに伝えられ、理解と賛同が得られるならば、道は必ず開けると信じています。

会員の皆さん、役員の皆さん、事務局の皆さん、状況を共有し理解しあって、さらに皆さんの参加と協力をいただけるならば、次のステップに発展する段階にあると期待しています。そのことを申しあげ、総会のご挨拶といたします。

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