【つなぐPJ】(埼玉)3/31 春休み親子企画「げんばくってな~に?」~原爆の記憶、親子で学ぶ 「心の被爆者になる」~

3月31日、春休み親子企画「げんばくってな~に?」が開催された。小学校低学年の児童にも原爆のことを知ってもらうことをテーマに、クイズや被爆者から話を聞くコーナーが設けられた企画となり、親子二組が参加した。

企画の様子

企画の様子

 

広島に原爆が投下されたのは、親子企画からさかのぼること、およそ74年前の出来事となる。親子企画で被爆体験を証言した坂下紀子さんは、2歳の時に広島で被爆した。火傷で皮膚が垂れ下がった人が歩いていたり、周囲からうめき声が聞こえたりしていたという原爆投下後の広島の状況を振り返り、「人間が人間としてちゃんと魂を弔ってもらうことなく、モノとして死んでいった」と話した。

しかし、2歳で被爆した坂下さんにとって、そのような広島の風景は自分の目で見た記憶というわけではない。「母から話を聞いているから、自分の記憶にないはずなのに記憶にあるんです。母が知らない間に継承してくれていた」

証言する坂下さん

証言する坂下さん

 

実際に体験をして、それを語っていくことだけが継承ではない。親子企画の参加者は、坂下さんの話を聞き、「すごくリアリティがあって、あたかも8月6日にタイムスリップして自分が被爆したように身近に感じた。目を閉じた時に、8月6日の朝になったように感じて胸が熱くなった」という。話を聞くことで、原爆の記憶を継承していくことはできる。

原爆投下から74年を迎えようとしている現在、被爆者の高齢化に伴い、証言を直接聞くことは年々難しくなっている。被爆者の証言を聞いた人が、どのように受け止めたかを共有することが重要だ。それが原爆の記憶を伝えていくことになると坂下さんはいう。「話を聞いた人が、気持ちで寄り添って、心の被爆者になって伝えっていってほしい」

被爆者が本人の口から証言を聞くことが難しくなっていく一方で、今現在も核保有国があり、世界から核兵器はなくなっていない。原爆の記憶の継承は過去のものでなく、現代にも引き継がれている問題提起だ。

6/29(土)13:30~、この親子企画と同じ会場で、ヒロシマ・ナガサキを語り受け継ぐミニ企画⑩「朗読でつなぐ被爆の記憶」が開催される。それにも参加し、原爆の記憶の継承というテーマに再び向き合ってみたい。

田村 葉@埼玉(継承活動に取り組む人々をつなぐPJ)

*継承活動に取り組む人々をつなぐPJでは各地の継承の取り組みを取材してレポートを寄せてくださるボランティア・ライターを募集しています。募集要項はこちらをご覧ください。

*6/29ミニ企画⑩「朗読でつなぐ被爆の記憶」の企画案内はこちら

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