「ノーモア・ヒバクシャ継承センターの設立に向けて」 設立募金への協力のお願い

私たち「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」は、2011年12月10日に発足、2012年4月20日に東京都よりNPO法人として認証されてから、6年が経ちました。

この間一貫して、被爆者の皆さんの歩みと営みを受け継ぎ、後世に伝え続けるために、被爆者による原爆とのたたかい(運動)の記録を「記憶遺産」として引き継ぎ、保存し、広く内外に発信し交流することのできる、継承のための拠点、≪ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産の継承センター≫(略称:ノーモア・ヒバクシャ継承センター)の設立をめざしてきました。その基本構想(HP掲載)を2013年に発表して以来、趣旨に賛同する個人、団体、企業など多くの方々からご支援を寄せていただきました。

ノーモア・ヒバクシャ継承センター設立のための基礎的な条件が整ったことを以下にご報告しながら、設立に向けた募金を呼びかける次第です。

まず第一に、日本被団協所蔵の運動関係資料は全体としてほぼ収集しつつあります。それらを補充する資料として関係者、ご遺族の資料調査を行い、寄贈を受けています。最近では、肥田舜太郎さん(元日本被団協中央相談所所長)、小西悟さん(同国際部長)のご遺族から資料の寄贈を受けたところです。これらは、昭和女子大の松田忍先生(近現代史)の指導のもと、学生の協力で一点、一点を整理し、目録にとり、資料の歴史的意義を一般に公開できるよう準備を進めています。(もんじょ箱180箱、約6300点)

数千冊におよぶ書籍・冊子類は分野ごとに整理して書架に収め、所蔵目録を整理しているところです。これらの作業には、濱谷正晴先生(一橋名誉教授)をはじめ、アーカイブ学、学芸員など専門家のご協力をいただいております。

こうして収集した人類史的な記憶遺産とも言える資料群を、可能な文献から展示会、インターネットなどで順次、公開・開示していく必要があります。センターの設立が切実に求められている所以です。

次に、未来をになう世代が被爆の実相を知り、これまでの被爆者の歩みと運動に共感をよせ、それらを受け継ぎ、これこそが核廃絶に向けた人間らしく誇らしい生き方と理解できるように、取り組みを強める必要があります。そのため、各被爆者の会発行の証言集や運動資料をはじめ電子化して公開可能な資料をインターネット上で広く閲覧・利用できるようにするデジタル・アーカイブス(電子図書館)の構築をめざしています。

その入り口として、「未来につなぐ被爆の記憶」プロジェクトをスタートさせ、2つのことをめざしています。一つは被爆者の証言や写真をインターネット上の地図と重ね合わせることで被爆の実相を多面的に理解し伝えるようにすること、二つにはその制作に関わることを通して被爆の体験を学び後世に伝えていく人を広げていくこと。各地で「被爆者と語り受け継ぐ」活動やイベントを展開し、広く次の世代の参加や継承活動を追求します。この仕組みの制作は現在、東大大学院情報学環の渡邉英徳研究室との提携で進めています。

いずれこうした作業のための独自の「スタジオ」も必要になってきます。そして、関心を持ち始めた皆さんが容易にアクセスできるようデジタル・アーカイブス(電子図書館)を本格的に構築します。参考のために、沖縄県公文書館を訪ねました。

第三に、センター設立のためには資金調達や募金活動を大きく進める必要があります。

4月11日に東京都より「認定NPO法人」としての資格を得ました。これにより、寄付行為にかかわる税制優遇をすべて受けられることになります。ノーモア・ヒバクシャ継承センターの建設及び運営にかかわる当面の費用について、2020年までに6億円の募金をめざします。①誰でもこの設立に参加できるように、一口500円募金、100万人以上の参加を呼びかけます、②1000以上の団体、個人に一口10万円以上の寄付を呼びかけます。取り組みを全国に広げたいと考えています。

被爆者運動が果たしてきた人間の尊厳を守るたたかい、人類史的役割を世界の人々に伝え、東京から「ノーモア・ヒバクシャ」を発信し続ける拠点を、必ず創りたいと考えています。皆さんの絶大なご支援、ご協力をお願いいたします。

詳しくは募金の呼びかけはこちらからご覧いただけます。家庭、地域、職場、学園でご活用ください。

 

■ 12月15日、武蔵大学での「公開ミーティング」にご参加ください

「被爆者の声を未来につなぐ公開ミーティング」を12月15日(土)に都内の武蔵大学で開催し、継承センター設立を広く呼びかけます。

ここでは、前述した「未来につなぐ被爆の記憶」プロジェクトのとりくみや、継承する人たちを取材し紹介して来た「つなぐプロジェクト」の活動のほか、継承する会と連携しながらすすめられてきた次のようなとりくみも報告されます。

日本被団協運動の史料整理に協力してきた昭和女子大学歴史文化学科の学生たちによる「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」。4年がかりの研究の初年度の展示「被爆者に「なる」」は学園祭で大きな反響を呼びました。その一端を報告。

解散した奈良の被爆者の会(わかくさの会)が発行した3巻の手記集の復刻をめざし、奈良の被爆者と会の活動を掘り起こしてきた入谷方直さんの2年間の活動をもとに、県生協連・ならコープとの協力ですすめられている継承の拠点づくり。

また、武蔵大学の永田浩三先生のもと学生らが参加して、被爆者運動史料と継承する会の活動を紹介する映像作品(岩佐代表理事へのインタビューを含む)を制作中。つどいの冒頭で上映される予定です。

ぜひ、お誘いあわせて多数ご参加くだい。

特定非営利活動法人 ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会

コメントを残す