【つなぐPJ】(仙台)2018/8 43回目の「仙台平和七夕」〜夏の風物詩の片隅で~

仙台YMCAの会員だった油谷重雄(あぶらやしげお)さんが、会員学習の一環として広島原爆について学びの機会を得、深めていかなければと感じたのが1973年のことだった。その過程で広島への原爆投下の日が仙台七夕と同じ日であることに気がつき、「仙台七夕でアピールをすることが、仙台の人に原爆について知ってもらい、この出来事の風化を防ぐことにならないか」と千羽鶴の七夕の吹き流しの製作とアーケード街での展示を1976年から始めた。短い東北の夏を彩る仙台七夕は毎年8月6日から8日開催。2018年はのべ200万人を超える人に眺めていただいたことになる。当初のメンバーは20人。鶴は2000羽だったが、今は25.000人もの方から鶴が寄せられ、毎年おおむね100万羽にもなる。吹き流しに使うのはもちろんだが、残りはレイにしてお祭りにそぞろ歩く人々にお配りしている。レイには「平和七夕」とそのブログのアドレス、そして油谷さんの連絡先を書いた短冊が結びつけられ、それを見た人からまた新たな問い合わせがくるという。

仙台平和七夕1

油谷さんはまた、若い世代へこの問題を知ってもらい、考えてもらいたいと、考えている。かつては小学校でクラス単位の鶴が寄せられていた。今は高校生が多く関わってくれる。仙台市内の17の高校から鶴が寄せられ、仙台の尚絅学院高校や、福島の会津の高校、東京東村山の高校、神戸の啓明学院など、ミッション系の学校を中心にボランティアで作成作業をしてくれる学校も少なくない。

秋の学園祭の時期には七夕展示の終わった吹き流しをお貸しし、仙台市内のみならず遠方の高校にも展示してもらっている。昨年からの試みとして、ボランティアに訪れた生徒さんに原爆の体験談を一緒に聞いてもらっている。

3仙台平和七夕

「核兵器廃絶の機運は高まっている」と油谷さんは感じている。しかし、同時に風化の恐れも強く感じている。沢山の人に支えられながらの活動に感謝を感じながら、伝えていくことに知恵を絞り、行動することを厭わない油谷さんたちが作りだした仙台平和七夕は、今年2018年で43年目を迎える。

仙台平和七夕ブログ

https://blogs.yahoo.co.jp/ma7143942

仙台平和七夕Facebookページ

https://www.facebook.com/heiwatanabata/

4仙台平和七夕 

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8月6日は、仙台七夕の初日です。毎年アーケードでは華やかな飾りが風に揺れ、お祭りを楽しむ人が街に繰り出します。自分はどうしてもそれに違和感がありました。そんな日を、「伝えるための日」にした発想と、周囲を巻き込みながらそれを継続し、なおかつ若い世代への継承のツールにもしているということに驚きと軽い感動を覚えました。また、この仙台という土地で、この七夕に関わることで、核兵器廃絶、ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキの気持ちをささやかでも形にできることは私には願っても無いこと。高校生さんたちがこういったことに取りくんでいる姿を目の当たりにすることにも希望を感じました。継続の陰には、静かで丁寧な取り組みがあったことにも感銘を受け、今ここでできることを自分も、という気持ちが新たになりました。

よしだゆか@仙台(継承活動に取り組む人々をつなぐPJ)

仙台平和七夕2

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