資料庫部会の取り組みから(1) 奈良で「継承する会(奈良版)」の動き

6月18日(月)、2年間にわたって「わかくさの会」(1985~2006)をはじめとする県内被爆者の会と被爆者たちの活動の掘り起こしをすすめてきた入谷方直さんが、愛宕事務所に来訪されました。

3月に開催された「ピースかふぇ」(主催:ピースアクションをすすめる会)を機に、役員全員が参加されたという奈良生協連、ならコープによる支援体制が本格化。今後の資料保存のために、店舗移転で空いた施設(一室)の提供をはじめとして、中性紙のもんじょ箱の準備、さらにはコピー機、スキャナー、パソコンなど必要な資材、器材の準備もしていただける可能性が出てきています。また、あらたに被爆体験集(第四巻)の発行をめざすという分かりやすい目標も生まれるなど、奈良での継承活動とその拠点づくりへの機運が高まってきています。

このような動きをふまえ、奈良での資料整理の仕方は継承する会と同じ方式ですすめたいと、この日の愛宕事務所見学になったもの。継承する会の〈奈良版〉として、地方における継承活動の貴重なモデルケースになりそうです。

入谷さんには、地元の小学校から、こうした奈良での活動を子どもらに話してほしい、との要請もきており、9月にはそれが実現する予定。「わかくさの会」最後の会長だった市原大資さんの資料のなかに遺されていた、講演した学校など場所ごとの同心円(もし、ここに原爆が投下されたら…)や、県内の被爆者たちの手記を参考にしながら、どうしたら今の子どもたちに引きつけて原爆体験を伝えることができるか、構想を練っておられるところです。

5月19日(土)、栃木県原爆被害者の会が総会を開き、解散を決めました。そこには、日本被団協の田中熙巳代表委員が参加し、継承する会の濱谷正晴さん(資料庫部会)も、会発行の証言集や運動資料の寄託について協力を呼びかけました。

たまたま仕事の帰路にあたってこの場に参加した入谷さんは、今後、事情があって会の解散を検討せざるを得なくなった場合でも、早めに知らせてもらえれば、行って奈良の経験を伝えたい、と語っています。

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