特定非営利活動法人 ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会 第3回理事会のご報告

 岩佐代表理事が開会挨拶を行ない、これまで私は日米両政府の戦争責任、戦後責任と言ってきたが、原爆被害に対する認識の非人道性、犯罪性を追及していかなければならない。核兵器の「究極的」廃絶をいう日本政府は自らは責任を負わず、未来の人たちに廃絶を任せる。こんな無責任はない。国の政策転換を求めていきたい旨、強調しました。

 

  今回の理事会は冒頭で、ICANのノーベル平和賞を受けて情報を交流しました。歴代ノーベル平和賞受賞者に関する常設展を開いている「ノーベル平和センター」より、被爆の実相に関わる資料を提供してほしい旨、協力要請があった経過が報告されました。 当会関連の資料として、すでにDVD英語版「原爆は 人間として死ぬことも 生きることも ゆるさなかった」(被爆者が証す原爆の反人間性シリーズ1)を贈呈しました。

被団協からは、原爆パネルのほか、85年原爆被害者調査の証言集など英訳された資料、情報の提供を申し出ることとしています。

またICANの受賞を受けて、この機会に被爆者運動の貢献、役割を考える企画を12月2日に東京で行うことを確認しました。

 

報告事項及び審議事項、主な討議概要は以下の通りです。

 

(報告事項)

1.「未来につなぐ被爆の記憶プロジェクト」の報告

首都大学東京・渡邉研究室に依頼してきたアーカイブ化のためのシステムが整い、10月24日アーカイブ化作業のプレ実施を行うこととしました。トライアルを重ねながら修正し、今年度にめどがつけば来年度から全国的に取り組むことになります。

2.被爆70年調査の報告書について〔詳細は別紙参照〕

報告書は、10月11日被団協代表者会議で公表されました。強調したいのは、回答者の9割が原爆被害は「受忍できない」と答えていること、これから報告書を活かした継承のプロジェクトを考えていきたい。被爆者運動から学び合う学習懇談会でも調査結果に基づく報告を考えている。

3.「被団協文書の概要と若干の考察」の報告

2013年から愛宕資料室で被団協運動史料の整理作業を指導しておられる、松田忍先生(昭和女子大学・近現代史)が9月30日、空襲被災者運動研究会の公開研究会で、標記の報告をされました。文献から被爆者運動を評価して、戦後史に位置づけたいという問題意識をもたれたようです。継承する会としても被団協と協力して、松田先生にご報告いただき被団協運動史料の意味を学び合う機会をつくる予定です。

 

休憩中、第51回原爆忌全国俳句大会(9月10日)の実行委員長・安齋育郎氏より、岩佐幹三氏(代表理事)の献句に「実行委員長特別賞」表彰状と京都新聞社からの楯が贈呈されました。

岩佐氏の献句:  “母唄う経の声背にし逃げ去りぬ”

(審議事項)

1.「被爆者の会が発行した体験記等のWeb公開について~基本姿勢~」

収集してきた資料のデジタル保存、Web公開について、各都道府県・地域の被爆者の会が発行した手記・体験記集から優先的に取り組むこととし、公開に向けて考えられる課題と基本姿勢について検討してきました。被団協内の手続きを見守りつつ、意見や異論が寄せられたときに丁寧に対応できる態勢を整えることなどを確認し、基本的に了解しました。

2.「継承センター設立のための長期計画委員会について」

①位置づけ、②委員会構成、③運営、④進め方を説明し、5、6回の会議をへて今年度中に結論を得たい旨、提案し、基本的に了承を得ました。

3.財政状況と会員拡大、寄付金募集について

会費や寄付金収入が予算を大きく下回っており財政状況が大変厳しいこと、賛助団体をはじめ正会員、賛助会員の拡大に協力してほしい旨、強調しました。長期計画委員会での検討とともに、当座の取り組みを強めたい。

(特定非営利活動法人 ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会事務局)

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