【東京】10/13(土)被爆70年調査  “その人の人生の中に原爆体験がある”~アンケートと追加の聞きとり 被団協代表者会議で現状報告~

  日本被団協と継承する会が昨夏に行った被爆70年を生きて「被爆者として言い残したいこと」調査について、10月13日の日本被団協全国都道府県代表者会議で、“「被爆者として言い残したいこと」を聞くプロジェクト”の八木良広さん(愛媛大学教育学部特定研究員)がその回答の集計と追加の聞きとりの現状を報告しました。

 アンケートの回収数は706名。うち男性が52%、女性が47.9%。年齢層では、1519歳が3分の1を占めており、05歳、1014歳がそれぞれ約2割となっています。

 調査の実施が昨夏、安保法制(戦争法)が国会で強行されようとしている時期にあたっていたこともあり、7つの設問のうち「被爆者として今とくに心にかかっていること」については、「核兵器が使用されるのではないか」(53.8%)以上に「日本が戦争する国になるのではないか」(64.6%)と答えた人が「自分の健康」(63.7%)と並んで多いこと。「今被爆者として日本政府に求めたいこと」については、「9条厳守」が77.3%と最も多かったこと(以下、「核兵器廃絶」72.2%、「実相普及」67.5%、「国家補償」52.7%とつづく)がとりわけ目立った特徴と言えそうです。

 各項目とも、自由記述欄には被爆者ならではの「今言い残しておきたいことば」が数多く書き込まれており、その読み込み・分析も含めて「中間報告」をまとめて行きたいと考えています。

 追加の聞きとり調査は、アンケート調査の結果を踏まえて、その内容をさらに拡充するための一つのプロジェクトです。目的は、被爆者への追加調査を市民や若者が行うことによって、「継承」を行うこと。この「継承」は、聞き取りの場を通じて、また追加調査の成果としての記録を作成・公開することを通じての、二つの方法で行われます。

 アンケート調査に協力いただいた被爆者の中で追加調査への協力に「可」と回答してくださった方を対象として、6月から9月までの間に、首都圏で7人の被爆者(千葉:4人、東京:3人)にのべ21人が参加して聞きとりが行われています。

 1回に3時間ほどを使ってていねいにその方の人生を聞きとる調査に参加した人たちから寄せられた感想の一端をご紹介しましょう。

 

○ 被爆者の人生を聞く、という発想は、今までありませんでした。

○ 今までとは違って、その人の人生の中に原爆体験があるのだということを意識しました。戦争による被害や大きな災害は、何人が犠牲になったという数字の話に意識が行きやすいのですが、一人一人の被爆状況はもちろん違いますし、またその人の考え方や環境によってそれがどんな影響を与え続けたのかも異なるという、当たり前のことをやっと理解することができました。一人一人の被爆体験を残していこうというこの聞き取り調査の重要さを感じます。また是非参加させてください。

○ 71年前の出来事にもかかわらず、まるで昨日のことのようなお話しに、まるで自分が体験しているかのような錯覚をおぼえました。

○ 「目の前の、目をキラキラさせた子供達のおかげで生きようと思った」、と語ってくれた時、〇〇さんの表情が晴れていたような気がします。僕は、この表情こそ、多くのひとに知ってもらいたいと感じます。原爆の歴史を負の遺産として訴えるだけでなく、その遺産を踏まえ、どのようなライフストーリーが紡がれていったのか。「被爆者にとっての幸せ」とは何か、それを伝えていくことでもまた、被爆者に対する理解がひとつ進むのではないかと考えます。

*この取り組みへの参加者を募集しています。詳しくは下のリンクをご参照ください。

被爆70年「被爆者として言い残したいこと」~首都圏ではじまった追加の聞きとりにご参加を~

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