《出版物のご紹介》大塚茂樹著『原爆にも部落差別にも負けなかった人びと―広島・小さな町の戦後史―』

   著者は、当会正会員。3年間広島に通いつめ、福島町を中心にした地域内外の60数人の方々から話を聞きとって本書を上梓されました。

 対象となった方々への信頼関係を打ち立てながらの聞きとりと綿密な資料調査によって、部落差別と原爆投下という「人間の人間に対する非人間的行為」に抗いながら生きてきた、実に個性的で多様な人間像とそのとりくみが浮かび上がってきます。地域をつくりかえ、子育て(人づくり)を重視してきた彼らのたたかいは、人間が人間らしく生きるに足る環境と人間関係をつくりだすものだったと言えるでしょう。長きにわたる解放運動の歴史に反原爆運動が重なった、人間回復の運動を担った人々の姿が魅力的です。(定価:2,500円+税、かもがわ出版)

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(NPO法人 ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会)

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