【東京】5/28(土)特定非営利活動法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会第4回通常総会のご報告

挨拶する岩佐代表理事

挨拶する岩佐代表理事

NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会の第4回通常総会は5月28日、東京・四谷のプラザエフ5階会議室で開かれました。

総会の前日、5月27日米国オバマ大統領の広島訪問にあたって、外務省の要請で日本被団協の三代表委員と事務局長が出迎えることになり、岩佐幹三代表理事も広島まで出かけてきました。総会の冒頭挨拶で、同大統領が初心を忘れずに、これからも「核兵器のない世界」の実現をめざして国際的な世論をリードする先頭に立ち続けてほしいと願うとともに、改めてこの会が被爆者の記憶遺産と運動の継承を担っていく役割を強調しました。

総会は、書面議決・委任状を含め81名が参加、継承センターの設立に向けて資料収集とデジタル・アーカイブ化、そのための募金活動などについて討議し、2015年度事業報告と決算など議案をすべて原案どおり採択しました。

2015年度の事業報告では、7名から報告や発言がありました。

岡山史興理事より収集した資料をデジタル・アーカイブ化して保存する、そのシステム制作の資金を集めるためにクラウドファンデイングに取り組んだ経過について発言がありました。2月、3月の2か月間の取り組みで目標金額150万円に対し170万円を超えた資金を集めることができたこと、この公募のページに2,529人のアクセスがあったこと、フェイスブックやツイッターでこの取り組みの紹介が405回あったこと、こうして資金を集めるという意味でも、継承する会を知らせるという意味でも今回の取り組みは成功だったと報告しました。

続いて小林秀子さんより「ヒロシマ・ナガサキを語り受け継ぐネットワーク」について発言がありました。『2015年NPT再検討会議へ向けて 被爆者からのメッセージ』の作成作業に参加し、被爆者のみなさん、ひとり一人の証言記録を読み込んでつくるという貴重な体験ができたこと、これからも自分でできることを続けていきたいと報告しました。

吉田一人理事より日本被団協結成60周年を迎え被爆者運動の歴史から学び直す企画として、「被爆者運動に学び合う 学習懇談会」について発言がありました。第1回は『原爆被害の実相を追究する―被爆者・調査・運動』と題し濱谷正晴先生が、第2回は『被爆者問題を見つめる』と題し山手茂先生が、第3回は『原爆は人間として受忍できない』と題し再び濱谷正晴先生が、それぞれ報告、問題提起をされたこと、第4回(6月4日)は『「要求骨子」から「基本要求」へ―国家補償論の発展を振り返る』と題し栗原淑江さんが問題提起をし、来る9月に『沖縄戦と被害者の取り組み』、11月に『被爆者運動と裁判闘争』、2017年度以降も継続予定であることを報告しました。

工藤雅子さんより、この学習会を通じ被爆者が自ら起こしつかみ取ってきた運動が何だったのかということを学び、資料収集がどういう意味を持つのかということが結びついたと発言がありました。被爆者の国家補償要求は、日本被団協結成宣言に「自らを救うとともに人類の危機を救うために立ち上がった」とあるように自分たちのことだけではなく、将来にわたって核戦争被害を防ぐのだという気持ちがこもっているのだということを学んでいると強調しました。

濱谷正晴さんより資料収集・コーププラザ浦和での作業などについて報告がありました。資料収集作業は愛宕と南浦和の2カ所の資料室で始めている、南浦和は主に文献書籍類の収集・整理・保存で約3,000冊程度を8つに分類して整理作業を進めている。作業はかなり進んできており日本被団協収蔵資料のリストアップ、データベース化に取り組んでいきたい、これからさらに資料収集を進めるためには時間と費用がかかるし、また将来を見据えてライブラリアンやアーキビストの経験のある方が必要だ、その実務体制を考えていただきたい旨発言がありました。

栗原淑江さんより資料収集・愛宕資料室での作業について報告がありました。日本被団協が今まで作成してきた不定型な運動資料の目録をつくり、文書箱に収める作業はほぼ完了した。今後は各県被団協の資料をどういう方針で集めて整理していくかということが一番の課題、日本被団協の総会に向けある程度の方針を出せるよう準備を進める旨、発言がありました。

伊藤事務局長より資料収集のコストは向こう5年間で2,600万円ぐらい見込まれる旨、報告しました。

新年度の事業計画について11名の方が発言し、率直な意見交換がすすめられました。

被爆70年調査「被爆者として言い残したいこと」について研究者の八木良広さんからビデオメッセージで調査への協力のお願いが寄せられるとともに、全国から集まった回答は705名、10月日本被団協結成60年記念行事に向け中間報告のまとめ作業をすすめ、併せて追加の聞きとり調査を予定している旨報告がありました。

平和のための博物館市民ネットワークの全国交流会が10月28日~30日アウシュビッツ平和博物館(福島)で開催、国際ネットワーク(INMP)の国際会議が2017年4月10日~13日北アイルランドのベルファストで開催される予定、またDVD「原爆は人間として死ぬことも生きることも許さなかった」の紹介はいろいろな国の博物館で活用できるのではないかなど。継承する会の活動とそれを支える財政について、資料収集、宣伝センターとしての施設の必要性について、財政活動をテーマにした話し合いの場について、寄付を集めるための企業への要請について、継承する会と被爆者組織の取り組みについて、継承センター設立後の運営についての率直な意見交換の場について、それぞれ発言があり、中澤正夫副代表がいろいろな取り組みの提案があり、今回がスタートだと閉会挨拶しました。

 

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