【埼玉】被爆体験聞き書き行動実行委員会の「被爆体験の継承の取り組み」から

被爆体験の継承の取り組みから

               2016年4月22日

被爆体験聞き書き行動実行委員会

市川京子

被爆者には、被爆者であることを知られたくないために被爆者の会に入らない、被爆者と関わらないという方も多くいらっしゃいます。当実行委員会ではしらさぎ会(埼玉県原爆被害者協議会)の皆さんと様々な活動を共にして、被爆者の方の信頼を得られるよう働きかけ、話しても良いかなと思っていただけるようにしています。初めて語る場合はいきなり大人数のところでは無理がありますので、当実行委員会が少人数で聞き手になっています。自分は仕事で大勢の人の前で話していたから、被爆体験も語れると思っていらっしゃる方も、つらいところではしばしば絶句してしまうことがあります。私たちはそれらすべてを受け止めて聞かせていただいています。

しらさぎ会では、被爆者が被爆体験を語る場合は、ある程度きちんと事実と思いが伝わるようにしたいということで、語り部の学習会を実施したり、一人ひとり語る内容やしゃべり方をいろいろ検討されています。

当実行委員会では被爆体験を証言集「8月の晴れた日に」に記録していますが、その中から朗読用に証言者といっしょに編集して、7月の原爆死没者慰霊式で朗読しています。一昨年までは一人の方の証言を朗読していましたが、昨年の被爆70年では被爆の実相をより理解してもらうため7人の方の体験を朗読しました。参列者、スタッフからとても良かったとの感想がありました。一人の方の体験より複数の方の体験を聞く方がより被爆の様子がイメージされ心に残るだろうということで、今年の慰霊式からは3人の方の体験を朗読することにしました。

当実行委員会の活動に関わっている者の中には、被爆体験を紙芝居に作成したり、いろんなところで紙芝居をしている人たちもいます。何も特別な準備の必要もなく、相手が子供でも大人でも、平和のテーマの集まりでなくても、いろんなところで(バスの中でも)伝えることができる、ハードルが低い伝え方ではないかと思います。朗読や紙芝居は、被爆についての予備知識がなくても、やりたいなと思えば、物さえ準備すればだれでもできるし、聞き手ではなく、読み手になることで、また受け止めも変わってくる、深まるということも考えられます。

いろんな話し方、聞き方、伝え方があると思います。これからも工夫しながら、今日の聞き手が明日の語り部となるよう活動していきたいと思います。

【お問合せ】

コープネットグループ労働組合 TEL 048(839)1052(市川まで)

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