【東京、埼玉】ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会 資料庫部会の取り組みから

    愛宕事務所(都内)では、学年末試験が終わった昭和女子大の松田ゼミ生(1、2年生)の協力により、2月19日から3月にかけ7日間の春休みを利用した資料整理作業が始まっています。今回はまず、日本被団協の1980年代の運動資料から着手。基本懇意見後に全国各地で取り組まれた「原爆と戦争を裁く国民法廷」の記録や、85年調査の証言集『「あの日」の証言』英訳出版の記録(英訳ボランティアの申出書や翻訳原稿)など、被爆者運動の多様なとりくみに驚きの声もあがります。資料の多くはホチキスでとめられていて、錆び付いたものも少なくありません。金具の綴じ具をプラスティック製のものに付け替える作業はけっこう手間がかかりますが、黙々と作業にとりくむ学生さんらのおかげでどんどんはかどっています。

 作業日程の後半には、1990年代から20年間にわたって取り組まれた「被爆者の自分史」の「つうしん」、原稿・作品や手紙、資料などの整理にかかれる予定です。

 南浦和の資料室(さいたま市のコーププラザ浦和4階)では、昨秋から始まった書籍・冊子類の目録作成作業が、原則として毎週火曜日に行われています。これまでに寄贈された書籍類は、大きなスチール製の書架8台いっぱいに(各段の前後2列に並べられ)分野ごとに仕分けされています。これまでに、体験記・手記類のうち各県・地域の被爆者団体、個人、その他の諸団体によるものや、文学・芸術関係のうち童話・絵本・漫画などの入力がほぼ終わり、証言誌や原爆文学(詩歌、小説・エッセイ・評論など)にとりかかっています。

 書籍類の整理のベースになるのは日本被団協が事務所に所蔵している書籍・冊子類。その目録どりも並行して進められるよう、物理的・人的条件を整えることが急務となっています。

 【訂正】前号「通信」で、松浦崇さんを「司書」とご紹介しましたが、正しくは「学芸員」の資格をお持ちです。訂正しおわび申し上げます。

コメントを残す